Column Detail 空き家をお持ちの方必見!空き家の条例について解説
2023/02/23
誰も住んでいない空き家がどんどん増えており、空き家問題としてニュースでも取り上げられています。
全国の空き家件数は留まるところを知らず、現在は何と戸建て住宅全体の6分の1ほどが空き家だと言われています。
空き家問題はなぜ深刻化し続けているのでしょうか。
また、空き家問題の拡大は私たち一人ひとりにどんな影響があるのでしょうか。
今回は空き家の条例と空き家がもたらす被害について解説します。
□空き家の条例とは
条例とは都道府県や自治体ごとに制定できる独自のルールを指し、日本国憲法に基づいて議会の議決を通して制定するものです。
条例を定める場合は、法令に違反しないことが必須条件です。
一方で法令とは条例を含むルールや、命令などを含む総称を指します。
まとめると法令は社会的な取り決めという意味で使われるのが一般的ですので、理解しておきましょう。
空き家条例は自治体ごとに制定されますので、要件も罰則もそれぞれ異なる内容となる特徴があります。
それは、地域ごとの条例の制定によって、実行を目指す目標が異なるのも理由のひとつです。
条例を制定する代表的な目的は、環境や景観の保護、防災や防犯など、一般的には安全な暮らしの保全を目的としていますが、地域によって重視する点は異なります。
□空き家がもたらす被害とは
1つ目は犯罪・放火による火災リスクです。
第三者の不法占拠や犯罪者の侵入などで犯罪リスクが増加します。
建物の崩壊や放火による火災などがあれば、災害リスクにもつながります。
管理されていないと思われる建物、土地は危険が多く潜んでいます。
空き家は人の目がなく、燃えやすい枯草、ゴミ、紙ゴミなどが散乱していることが多いため、不審者による放火の可能性が高くなります。
所有者の問題だけでなく、周辺住民にも迷惑をかけてしまうこともあり、見逃せない課題です。
2つ目は景観の悪化です。
倒壊の危険性とあわせて、その空き家が周辺環境に悪影響を及ぼす景観の問題もあります。
景観を破壊する空き家とは、建物は老朽化、雑草が生え、人が足を踏み入れていないような状態です。
景観上、良くないだけではなく、不法投棄や害虫・害獣の繁殖の原因となってしまいます。
このような被害があった場合に適切な対応を取らず放置してしまうと、さらなる事態の悪化が予想されます。
3つ目は物理的なリスクです。
崩壊が1番の危険として考えられます。
なぜ、老朽化した空き家の倒壊の危険性が社会問題となっているのかというと、日本の家が主に木で造られていることが要因です。
木で造られた家は定期的な換気や適切な管理が施されないと、弱くなってしまい、構造材としての役目を果たせなくなってしまいます。
□まとめ
今回は空き家の条例と空き家がもたらす被害について解説しました。
誰も利用していない住宅は一気に傷んでしまいます。
老朽化が進むと屋根や外壁などの建材が剥がれ落ちたり、建物が傾いて倒壊する危険性が高まったりとさまざまな問題を引き起こしてしまいます。
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