Column Detail 遺産相続の期限とは?手続きをしないままではどうなるのかについて解説してください
2022/12/31
遺産相続には期限があります。
手続きをしないまま期限を迎えると、税金の軽減制度が使えず、延滞税を払わなければならないものもあります。
そこで今回は、遺産相続の期限について手続きをしないままだとどうなるのか解説いたします。
□期限のある相続手続きについて
期限がある相続手続きは7つあります。
1つ目は相続放棄です。
相続人が受け継いだ財産や債務を放棄することを相続放棄と言います。
相続放棄の期限は3ヵ月以内で、期間内に家庭裁判所へ行く必要があります。
2つ目は限定承認です。
債務がある場合に、相続した財産の範囲内で債務を引き継ぐ相続のことです。
こちらも3ヵ月以内に申し立てをする必要があります。
3つ目は準確定申告です。
相続人が被相続人の亡くなった年の確定申告を代わりに行うことを準確定申告と言います。
こちらは4ヵ月以内に税務署へ申告する必要があります。
4つ目は相続税の申告と納付です。
相続税は10ヵ月以内に申告と納付をする必要があります。
5つ目は遺留分侵害額請求です。
遺留分とは、直系尊属の相続人が最低限相続できる割合のことです。
配分を無視している人がいる場合は、遺留分侵害請求を行います。
6つ目は死亡保険金の請求です。
請求すると生命保険会社から死亡保険を受け取れます。
7つ目は相続税の還付請求です。
不動産の評価で通常よりも高い相続税を払った場合に、相続税の配布請求で払いすぎた分が戻ってくる可能性があります。
□相続手続きを放置するとどうなるのかについて
遺産相続は手続きを放置していてもすぐにはデメリットがありません。
期限をすぎた後でも問題なく手続きが可能なものも多いです。
しかし、相続手続きを放置していると、亡くなった方の名義はそのままで、凍結された状態になってしまいます。
相続人の中でさらにお亡くなりになる方が出たり、認知症を発症してしまう方がいれば、より相続が複雑になります。
期限内にきちんと相続を終わらせる方が、亡くなった方への敬意を表すこととして捉えられるでしょう。
遺産相続がはじまると、銀行預金も凍結されます。
解除するには、相続人全員の実印と署名、印鑑証明書が必要です。
すべてをそろえるにはかなりの時間がかかります。
長引かせないためにも、早めに行動しましょう。
□まとめ
今回は遺産相続の期限や手続きを放置した場合に生じることについて解説いたしました。
当社はあらゆる不動産のご相談を承っております。
相続したご実家や空き家を放置してしまっている方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご相談ください。